「Jamf」と「Fleetsmith」は、どちらもAppleの「macOS」搭載デバイスの管理ツールだ。「Mac」などのApple製デバイスを導入している企業の管理者は、これら2つのツールの違いを知っておくとよい。
Jamfは古くからあり、機能が豊富だ。一方のFleetsmithは設計が合理的で使いやすさに配慮している。以前はこの2つの管理ツールのいずれかを選ぶ方法は簡単だった。デバイス管理に関する、より包括的な機能を求める大規模な組織はJamfを選び、シンプルさを求める小さな組織はFleetsmithを選ぶ傾向があった。
2020年6月にAppleがFleetsmithを提供していたFleetsmith社を買収したことで、この法則が崩れた。その結果、どちらのツールを選択すればいいのか分かりにくくなってしまった。
AppleがFleetsmith社を買収したことで、長期的にどちらのツールがより長く存在するのかを考えるのが難しくなった。AppleはFleetsmithを変えるのだろうか。それによってApple製デバイス管理の性質が変わる可能性はあるだろうか。Jamfをはじめとするサードパーティー製ツールが脇役に追いやられることはないだろうか。
残念ながら、ほとんどの企業はこうした疑問に対する答えをのんびり待っている時間はなく、現在得られる情報に基づいて決断を下さなければならない。