今からちょうど1年前、UFOの専門家たちを騒然とさせる事件が起きた。 アメリカ・ニューメキシコ州上空を飛行していたアメリカン航空2292便のパイロットから、「長い円筒形の未確認物体」を目撃したという通信が入ったのだ。 2021年2月21日、シンシナティからフェニックスへと飛行していた2292便がUFO(UAP)に遭遇したという報告については、アメリカン航空もFBIもそれが事実であることを認めている。・FBIと航空会社、パイロットのUFO目撃を事実と認める 2021年2月21日、当時の通信では、パイロットがニューメキシコ州アルバカーキ航空管制に、上空を飛行する正体不明の物体について問い合わせる声が確認できる。 以下はパイロットの発言だ。 「ちょうど今、何かが自分たちの上空を通過した」 「言いたくはないが、長い円筒形の物体で、巡航ミサイルか何かに見える。高速で真上を移動している」Pilot reports unknown flying "object" in airline audio of close encounter 当初アメリカン航空はこの報告を否定していたが、次のような声明が出され、最終的にそれが事実であることを認めている。 「乗員からの報告やその後の追加情報によって、この通信がアメリカン航空2292便が2月21日に交わしたものであると確認された」 同声明では、連邦航空局が「レーダーでは付近にいかなる物体も確認されていない」とコメントしている。 この事件は、2021年に起きたUFO関連事件としてもっとも重要なものと位置付けられている。米政府が行う宇宙人の調査に関して、よりいっそうの透明性が求められるきっかけとなったからだ。Pilot reports unknown flying "object" in airline audio of close encounter・現役パイロットたちの意見 昨年9月、とある匿名のパイロットがメディアに対し、UFOはこれまでも何度も目撃されているが、それを報告すると首になる恐れがあると語っている。 またあるパイロットによると、航空会社の上層部はUFOという主張をひどく嫌っており、同僚の1人はUFOを見たと話した後にカウンセリングを受けるよう命じられたという。 その一方で、「UFOと言えば、宇宙人を想像するが、ドローンが急増している今、必ずしもそういうわけではない」と、冷静な意見を言うパイロットもいる。 「パイロットのほとんどは、”未確認”の飛行物体や空中現象といった用語を使っている。UFOとは誰も言わない。UFOなどと口にすれば、酒か薬をやっているか、さもなくば頭がおかしいと思われる」 また別のパイロットは、「航空会社・個人・軍にかかわらず、多くのパイロットが空でUFOに遭遇してきた。インターネットがない時代から何十年も続いている」と語る。 「それは内部や仲間内で報告されるだけなので、マスコミが報道することはほとんどない。運よく間近で目撃できたら、それはとんでもないことだ。高度1万1000メートルの窓付きオフィスは、とにかく有利なんだ」 なおFOX 46によると、今回のUFO目撃現場付近には米軍のミサイル施設があるのだそうだ。 ここでは高高度を飛行する単段式・2段式のミサイルが実験されているという。何か関係があるのだろうか?UFO SIGHTING | American Airlines jet has close encounter with unidentified flying objectReferences:American Airlines pilot's harrowing UFO report to FBI so detailed it shook experts/ written by hiroching / edited by parumo