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ビジネスモデル解説:スナップチャット
スナチャの名前で知られるSnapchat(スナップチャット)が世界的に人気を高めています。10秒以内で消えてしまう写真や動画、画像を加工できる落書きやフィルター機能、スマートフォンに特化したタテ型動画などが10代、20代の若者から支持され、ツイッターやインスタグラムを上回る勢いでユーザーを増やしています。「消える動画」という特性は広告との相性もよく、コカ・コーラやマクドナルド、GEやゴールドマンサックスといった企業がスナップチャットを積極的に使ったキャンペーン展開を始めました。いったいスナップチャットは、これまでのソーシャルメディアと何が異なり、なぜ圧倒的な支持を集めているのでしょうか。
在スペイン コンサルタント 佐藤 隆之
在スペイン コンサルタント 佐藤 隆之
Mint Labs製品開発部長。1981年栃木県生まれ。2006年東京大学大学院工学系研究科修了。日本アイ・ビー・エムにてITコンサルタント及びソフトウェア開発者として勤務した後、ESADE Business SchoolにてMBA(経営学修士)を取得。現在は、スペイン・バルセロナにある医療系ベンチャー企業の経営管理・製品開発を行うとともに、IT・経営・社会貢献にまたがる課題に係るコンサルティング活動を実施。Twitterアカウントは@takayukisato624。ビジネスモデルや海外での働き方に関するブログ「CTO for good」を運営。
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次に、「Video」というのは「没入型」の動画広告フォーマットを指します。スナップチャットでは、テレビCMと同様に、一連の動画の間に広告が挿入される形式で再生されます。YouTubeなどが動画再生前に広告を挿入する「プレロール型」を併用しているのに対し、スナップチャットはユーザーが興味を維持しやすい没入型に特化する戦略をとりました。最後に「Views」はスマートフォンの全画面表示によって視聴者が広告に集中しやすい環境を作っている仕様を意味します。広告モデルの他にも、スナップチャットは複数の収益化手法を展開し始めました。一つは、LINEの企業アカウントと同様に、公式アカウントを設置させ、時間制限付きクーポンなどのマーケティング基盤としての利用です。他にも、ユーザーに対するアプリ課金も導入されています。場所限定のジオフィルター(画像加工機能)、送付された写真の複数回閲覧など、お金を払えば利用が可能になります。2016年の売り上げ予測は3億ドル以上と言われ、2015年の6倍以上に上ります。10代20代の熱狂的なユーザーと、その層にアピールした企業によって商業的にも大きな流行を創り出しています。投資家からの期待も厚く、その評価額は160億ドルを数え、ドロップボックスなどと並び、世界でも有数なベンチャー企業となりました。【次ページ】GE、ゴールドマンサックスもスナップチャットに注目一覧へ
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