秋の発表会ラッシュ、Appleの次はFacebook/Oculusだよーっ!
FacebookのVR(バーチャル・リアリティ)テクノロジー発表会「Facebook Connect」が2020年9月17日に行なわれました。昨年までは「Oculus Connect」と呼ばれていたイベントで、VR/AR関連の新技術や新製品がお披露目される場ですね。この記事は発表内容をリアルタイム&時系列にまとめたものです。
おはようございます? こんばんわ? このイベントはVR空間でも中継されるんで、Oculus Quest を手元に待機。
Facebook Reality Labsと世界のVR/AR開発者を結んで送るイベント「Facebook Connect」、いよいよ開幕です。現地時間で午前10時開始の基調講演では、新型VRヘッドセット「Oculus Quest 2」が発表になる見込み(発表されました)。さてどんなサプライズが待っているのか…。
Appleと似た感じのニューエイジな音源が流れてます…あと3分!
字幕をONにすると、左下に「TEST」が連続表示されてる(笑)。このために誰かが言い続けていたのか、テキスト入力だったのか…。
スピーカーはマーク・ザッカーバーグ…かな? あ、はじまりました! ザックです!
今日は例年と違うサプライズあり。COVID-19で今ほどVRでつながりたいっていう思いが高まったことはない、って話をしてます。
友だちとVRで遊ぶと距離忘れるよね。これが未来かなって思う。イベントの名前もOculus ConnectからFacebook Connectに変えて、Reality Labsの傘下にした。
これからはここが中心になって、場所と距離を選ばない新しいプロダクトをどんどんつくってく。ホログラムとかね。もうスマホさえ要らない。メガネさえあれば!
Facebook初のコンシューマー向けのARグラスを予告しました。イタリアのブランドLuxotticaとのタッグ。まだ今日はお見せできないけど、来年リリースするんで楽しみにしててね!とのこと。
昔のSF映画の変態めがねを延々見せてます。
ARのエコシステムはすでにかなり成長を遂げていて、たとえば買おう迷ってるメイクはポチる前にVRでお試しできるのさ。
ゲームも何年か前から業界随一のゲームメーカーと提携して、今年ようやくOculus Link(PCとリンクさせるやつ)もβを抜けた。SNSプロダクトVENUEもβでアーリーアクセス可能。
ネット会議は距離感なくて困るけど、こんな風にアバターでやれたらもっと部屋らしく感じると思わない? Facebookも社員の50%は長期でリモートワークになるので、かなりギア入れて開発しているよ、とのこと。
Questのデモ中。社内でもこういう感じなんでしょうね。ザック(Zuck)のアバターがVR世界を泳ぎながら指示を出しています。
みんなお洒落な家からリモートワーク。ザックの無茶ぶりに答えます。
Oculus Quest 2来ました!
ディスプレイのピクセルがどーんと50%UP。
10月13日発売!で299ドル???? え? 今までより100ドル安いよ! 追記:日本での販売価格も判明しました。64GB版で3万7100円、256GB版で4万9200円。いずれも税込みです。
ハードはいろいろ進化。頭脳はSnapdragon XR2、ハプティクスセンサ搭載でハンドトラッキングも向上。
Oculus Move はVRゲームで動かした体のフィットネスをトラッキングできるアプリ。今年中にリリース予定です。お家エクササイズが捗りそう。
すでに数億円規模の売上を出しているゲームタイトルが15個以上もあって、エコシステムは順調に育ってる…とアピールしてQuestの担当者と交代。
Quest 2の説明。先代より軽いし処理は早いし安い。50%解像度がアップしていて、90hzのリフレッシュレートに。
アクセサリもいろいろ拡充。特にストラップにバッテリーを積めるやつが需要高そう。アクセサリー類の値段も出ています。
お次はAR(Augmented Reality:拡張現実)。リアル世界にデジタルのインタラクティブなレイヤーを加えるAR。120万種類のエフェクトがすでにリリースされていて、開発者の55%は女性。
スマホでだいたいのことは間に合うけど、未来はもっとよくなる、という話をしてます。たとえばARならスマホみたいに手で持って下を向く必要はない、など。
まだリリースはできないけど、ARメガネは「プロジェクトARIA」を通じて開発中で、ARIAはもう社員が今月から使用開始。ARIAにはディスプレイがないのでARメガネじゃない。これは、ARの研究に必要なデータを集められる研究用デバイス。
なんかすごい図が出ましたが、こんな風にリアルワールドにさまざまなメトリクスのレイヤーを重ねて、いま一番欲しい情報を表示するんだそう 。未来~!
道案内ナビもこのとおり。スマホと現実世界を見比べたりしない。
鍵をどこに置いたか覚えておいてくれる。
ARIAでデータを集める際は、もちろんプライバシーとセキュリティには配慮しているとのこと。
目指したのは1)サプライズなし、2)コントロールできる安心感、3)周りへの配慮、4)人を第一に。
また、あらゆる社会的弱者をインクルードするプロジェクトに巨額の基金を設けたそうです。
次にHorizonの紹介。「ラーメン」が日本語です…シリコンバレー、ラーメン人気だもんね…PR動画で終わっちゃった。
次にVENUE。これはVRのアバターワールド。
新アバターSDKもリリースされて、友だちとスコアを競争したりもできる模様。
ARの機能あれこれの紹介ですね。
メイクしたり、服を試着したり、家具をARでプレビューしたり。
博物館にもいけちゃう。
NTタイムズはARでニュースをわかりやすくするんですって。
Questのコンテンツで億万長者になったクリエイターも続々誕生中とのこと
Ubisoftのゲームや『スター・ウォーズ』のゲームといったコンテンツ開発体験を語ってます。
ここからしばらく新作ゲームの紹介ですね。
バトルロイヤル系の『POPULATION: ONE』。空を飛んだり壁を登ったり楽しそう。
『Beats Saber』がマルチプレイ対応。
登りゲー『THE CLIMB 2』。
『ウォーハンマー 40000』世界のなんだろ…RPGかな?
ソンビゲーあり。
『MYST』。
日本のデベロッパーも続々。「日本はアーリーアダプターの多い国。クリエイターもすごく多い」とのこと。
ここでQuest 2のスペックのお話に戻ります。
Oculus Quest 2は90HzでPCとリンクでき、解像度の50%アップもあって画面がなめらかに。文字も読みやすい。
たとえば工事現場なんかだと、頭頂部ストラップがあるので落ちにくくて安心。
リモートワークのプログラム「Infinite」のデモ。スマホに着信があるとアラートが出る、など。ゴーグル装着で素手で操作するのは未来感ありますね
気になるのはヴァーチャルキーボードのタイピング。これはLogitech(日本だとロジクールですね)と共同開発したVR用キーボード。現実世界のキーボードをVR世界にそのまま持ち込める。
まとめ。これからはAR&VRの時代が来る。40年前にパーソナルコンピューティングの今が想像できなかったように、今はうまく想像できないような世界が広がっていく。
GUIからUIが完全に変わってしまう世界がくるんだ、と。実現にはまだまだ10年くらい時間がかかりそう、とも。
ARの入力のテック解説。手首で神経活動を測定して指の動きを拾うほうが正確だそうです。
バーチャルキーボードも実現できるほど。そして、このやりかただと、たとえ指を失った人でもVR/AR世界ですべての指が使えるようになる。
なんだったら6本目のバーチャル指をコントロールできるかも。
ARでの聴覚にまつわる技術解説。ヘッドセットで周囲の音をコントロールして、自分が注目している人の声だけをピックアップ。へー、そんなことできるんだ!
次に3Dマッピングの説明。
ARでいろいろやるには、離れた相手と共通の座標軸にロックインする作業が必要。これが結構難しいのだとか。
ARIAメガネで周囲をくまなくマッピングし、AR世界を構築するあしがかりに。いまFacebookの社員がメガネをかけて生活し、データを貯めています。これから公共の場でも集めるぞ。
それからARにおける新たなUIの話。AIをベースに、ユーザーと環境に合わせた最適なインターフェースを自動的に展開します。
電話がかかってきたら、前にいる人の隣にボタンを出すなど(目の前じゃなく)。
…とここまで90分にわたりお届けしましたが、ここからさらにテクニカルな話が続きますね。いったん中継はここまでとさせてくださいませ。おつかれさまでした!