背景色がピンクの写真を使った免許証のイメージ
2019年12月の道路交通法改正により、2250円の手数料こそかかりますが「運転免許証の写真が気に入らない」という理由で免許証の再発行をすることが可能になりました。とはいえ、免許センターの流れ作業で撮られる写真に決め顔で写るのは難しいでしょう。確実に納得のできる写真で免許証を作るには「写真の持ち込み制度」を利用するのが確実です。では、持ち込む写真にはどのような条件があるのでしょうか。【画像】ピンク免許証を後押しした!?「ナデシコピンク」日産マーチ例えば東京都の場合、警視庁のホームページによると、免許証の作成に使うことのできる写真には、次のような条件が提示されています道路交通法施行規則の基準を満たしているもの縦3センチメートル×横2.4センチメートル(国外運転免許証申請時に添付する写真サイズは、縦5センチメートル×横4センチメートル)無帽(宗教上又は医療上の理由がある場合を除く。)、正面、上三分身無背景申請前6か月以内に撮影したもの個人識別が容易にできるもの免許証が適正に作成できるもの一般に運転免許証の写真というと、ブルーかグレーの背景という印象が強いのですが、道路交通法では「無背景」と定められているだけです。そうです、じつは背景色は何色でもよいのです。このあたり証明写真を撮っている写真館の人にはよく知られていることだったりします。そして、大手自動車メーカー日産のキャンペーンによって、ピンク背景の免許証が一部で流行したこともあります。
2018年に日産自動車が、コンパクトカー「マーチ」のプロモーションとして、マーチのイメージ色である「ナデシコピンク」の背景色で証明写真を撮れるようなキャンペーンしていました。このキャンペーンは、日産自動車と、大日本印刷株式会社の子会社でインスタント証明写真機などを設置運営する株式会社DNPフォトイメージングジャパンとのタイアップにより、全国にあるインスタント証明写真機でピンクの背景で証明写真を撮ることができるというものでした。もっとも、2018年の実施当時は道路交通法が改正されておらず、運転免許証の写真を変えられるのは紛失したときか、更新時だけでしたから、キャンペーンを活用できた人は多くないかもしれません。それでも、2018年に免許を更新したならば2021年もしくは2023年までが期限でしょうから、いまでも手元にナデシコピンク背景の写真を使った免許証があるという人は少なからずいるはずです。ちなみに、全国に約3500機設置されているDNPの写真撮影機「Ki-Re-i(キレイ)」では、いまでもナデシコピンクの背景を選ぶことができます。そのほか免許証の写真用としてはライトブルー、グレーに加えて茶色も選べます。