しかしながら、いくら約30コマ/秒の撮影性能を誇るといっても、それが実際の運用に適さないものであっては意味がない。同社が公開している最大パフォーマンスを発揮させるための条件を見ていくと、CFexpress Type Aカードによる測定値(同社製カードの場合で30コマ/秒ではJPEGで約165枚、圧縮RAWで約155枚)が公開されていることからも想像できるように、相応のメモリーカードやレンズを用意する必要がある、ということがわかる。
α1は、CFexpress Type AとSD UHS-IIカードに両対応したスロット構成を採用している。両カードを実際に使い比べてみるとよく分かることだが、大容量かつ速度性能に優れているのは、無論CFexpress Type Aの方である。ということで、今回は国内での販売が始まったばかりのProGrade Digital製CFexpress Type Aカード(160GB)の実力を確かめていった。本カードによる撮影が、α1の快適さをどこまで引き上げてくれたのか、主に筆者が専門としているポートレート撮影の視点から感じたことを伝えていきたい。