Tracktionは、以前からUbuntuには積極的に取り組んできており、Tracktion 5でベータ対応、Tracktion 6から正式対応していた。そして、今回のWaveformで初めてRaspberry Piにも対応したのだ。その対応機種としてはRaspberry Pi 2とRaspberry Pi 3となっているため、筆者が持っている2014年購入の初代Raspberry Piは対象外。5,000円程度の安い機材ではあるので、プラスチックケース付きのモデルを一つ購入してみた。
Raspberry Pi 3のプラスチックケース付きモデル
詳しくない方のために簡単に説明すると、Raspberry Pi 3は、クレジットカードサイズの基板の上に、CPU、メモリ、グラフィックス、オーディオ、USB、LAN、Wi-Fi、Bruetoothなどの機能を一通り備えた小さなPC。HDD/SSDなどのストレージは備わっていないため、microSDを入れて使う形になっている。電源はmicroUSB端子から供給し、ビデオ出力用にはHDMI端子が搭載されているので、これを接続するとともに、USBにマウスおよびキーボードを接続すれば、まさにPCとして使えるようになる価格からは信じられないほどの機能・性能を持った機材なのだ。