米国カリフォルニア州に拠点を置き、商業旅客サービス用のeVTOL(電動垂直離着陸機)を開発するJoby Aviationは、2機目の試作機の「米国連邦航空局(FAA)特別耐空証明」および「米空軍耐空証明」を取得したと発表しました。
そもそもJoby Aviationとは、eVTOLと呼ばれる大型ドローンの開発を進めている米国のベンチャー企業。短距離・多頻度の運航用にデザインされているのが特徴で、主に都市圏で通勤者・出張者・旅行者から「空飛ぶタクシー」として利用されることを目指しています。
Joby Aviationによる最初のプロトタイプeVTOLは、2021年に1回の充電で約154マイル(約247キロメートル)という、これまでのeVTOLの最長飛行とされる距離の飛行に成功。また合計では、5300マイル(約8700キロメートル)以上を飛行しているようです。
そんな同社が開発する2機目のeVTOLは、2024年の商業利用での運行開始に間に合わせるためのFAA特別耐空証明の取得に成功。2022年1月末までに飛行を開始する予定とのこと。
さらに米空軍耐空証明は、FAA特別耐空証明の取得からわずか6日後に取得されたとのこと。この承認スケジュールは、各種手続きをスピーディに行うためのJoby Aviationと米空軍の密接な連携作業の賜物ともいえます。