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コロナ禍で低迷を仰いだカメラ業界だが、ミラーレスで活況を取り戻し始めている。2021年の最優秀賞は?
今やハイエンドデジタルカメラもミラーレスに主流が移りつつある。もちろんそんなカメラでも動画は撮影できる。しかし、もっと気軽に簡単に、きれいな動画が撮影できる高性能を極めたムービーカメラも登場してきている。【細部のディテールなどすべての写真を見る(全22枚)】
「2021年はキヤノンにソニー、そしてニコンの”ビッグ3”が、本腰をあげてミラーレスのフラッグシップモデルを投入してきました」と写真家の大浦タケシさん。スマホのカメラ機能のアップやコロナ禍などで低迷を仰いだカメラ業界だが、ミラーレスで活況を取り戻し始めている。また、「これほど各社が揃ってフラッグシップを投入してきた年は、ありませんでした」と続ける。「キヤノン EOS R3にソニー α、そしてニコン Z9…、どれも各メーカーの本気度を感じさせるモデルで、実は甲乙を付けるのが難しい。しかし、あえて最優秀賞に選んだのは、これまでよりさらに進化したAFに高速連続撮影、操作性を見越したボディサイズにボタン類の配置と視線入力など、全てにおいてバランスが取れているからです」動画カメラ分野の動向はどうなのだろうか。「GoProの出現から、自分のアクティビティをネットにアップする人が増えました。各社もその層を狙って、さらに小型で高精細な動画撮影がきるモデルを投入しています」静止画像か動画メインにVlogのように撮影するか。目的によって選択肢は変わるだろう。【教えてくれた人】写真家 大浦タケシさん仕事として撮影をするほかに、カメラ専門誌や同様のWeb媒体、モノ雑誌でレビュー記事などを執筆。デジタルはもちろん、往年のフィルムカメラやドローン撮影まで幅広い知識を持つ
キヤノン 「EOS R3」
・キヤノン製フルサイズミラーレスの最新モデル【キヤノン、ニコン、ソニーがミラーレスのフラッグシップモデル投入。どれも個性的で甲乙付け難いですが、バランスが取れた高性能ということでR3にしました(大浦さん)】キヤノン「EOS R3」(76万円前後 ※ボディ単体)人物はもちろん、動物や乗り物、被写体に合わせて8種類のエリアを選んで追従してAFしてくれる。また、電子シャッター時は、最高で約30コマ/秒の高速連続撮影を実現。動きの速い被写体でも決定的な瞬間を逃すことなく捉えることが可能だ。限りなく高いポテンシャルを秘めたモデルだ。電子ビューファインダーに加えて、バリアングル機構の液晶モニターも備えている。縦位置撮影時に指のアクセス向上を目指した新設計のグリップで、持ちやすく操作しやすい。
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