ある日、車の定期点検があったので工場に持ち込むと、翌日「GPSが仕掛けられている」と言われました。バンパーの裏側に、小さな四角い物体が貼り付けられていたのです。
実は、浮気調査用などとして、この手の追跡GPSガジェットは安価に販売されています。個人情報を知っているだけでなく、車に触れられるところに犯人がいるというわけです。明確に悪意を感じたA子さんは改めて警察に相談しました。そこでやっと警察はストーカー事件として被害届を受理し、捜査してくれることになったのです。
警察はまず、GPSガジェットの購入者と掲示板の書き込みを調査しました。そこで、1人の被疑者が浮かび上がりました。スナックでA子さんが何度も接客している客だったのです。
同時に、A子さんのAndroidスマートフォンを警察が解析したところ、監視アプリがインストールされていることが分かりました。そのインストール日を調べると、A子さんがその被疑者を長時間接待した日だったのです。捜査は一気に進展しました。