いまから11年前の2011年(平成23年)2月26日は、ニンテンドー3DSが発売された日。
ニンテンドー3DSは、任天堂が発売した携帯ゲーム機。最大のセールスポイントは、その名称通りゲーム画面の3D表示化。“3Dボリューム”を上げていくだけで3Dメガネなどの機具を使用せず、裸眼で立体的な映像が見られることには多くのユーザーが驚かされたものだった。
折りたたみ式のダブルスクリーンで下画面がタッチスクリーンになっているという特徴は、前世代のニンテンドーDSから継承。モーションセンサーとジャイロセンサーを新たに内蔵し、特殊仕様のソフトに頼ることなく傾きや動きの検知が可能になっている。ふたつのカメラを搭載しており、立体的な写真や動画の撮影もできる。
スマートフォンなどと同じようにテーマを変更し、HOMEメニューの着せ替えができるのも発売当時としては非常に目新しい要素のひとつ。また、ARカードで拡張現実を利用したゲームが楽しめる『ARゲームズ』や音声を録音して遊ぶ『ニンテンドー3DSサウンド』など、さまざまなソフトが標準搭載。
とくに『すれちがいMii広場』はMiiを使ったさまざまな遊びが用意されていて人気が高かったもの。東京ゲームショウなどの大型ゲームイベントでは、専用のメッセージを設定して楽しんだ人も多かった。ファミ通編集部などは、いるだけでMiiがたくさん手に入ったりするので、すれちがい通信を利用した遊びは非常に有利だったかもしれない。
ニンテンドー3DSは、ニンテンドーDSに続き、インターネット通信にも対応。ニンテンドーeショップで買い物をしたり、世界中のプレイヤーとオンラインプレイをしたりといったことも発売時から楽しめた。また、スリープ中にデータを受信する、いつの間に通信という便利な機能も搭載。
カラーバリエーションや限定モデルも多数あるが、本体のニンテンドー3DSシリーズにもいくつかバリエーションが存在。2012年7月28日には、大画面でバッテリーも強化されたニンテンドー3DS LLが発売。2014年10月11日には、性能が向上したNewニンテンドー3DSとNewニンテンドー3DS LLが同時発売。
さらに、2016年9月15日には、海外で先行発売されていた3D表示非対応のニンテンドー2DSが(ニンテンドー2DS『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』限定パックは、単品版に先んじて2016年2月27日に発売された)、2017年7月13日にはNewニンテンドー2DSが発売となっている。
なお、2020年9月16日をもって、ニンテンドー3DSシリーズの本体の生産は終了している。
※本記事は、2020年2月26日にアップした記事を再編集したものです。