ミュージシャンの夢を諦めて堕落した学生生活を送っていた竜彦は、飲み会で出会った破天荒な少⼥の言葉をきっかけに、子供の頃に挫折したアニメーターを目指すことを再び決意。
SNSにあげた自主制作アニメがバズり、大ファンであったミュージシャンのニコからミュージックビデオ制作の依頼を受ける。しかし、ニコは飲み会で出会ったあの破天荒な少女だった。
思わず再会した2人の、夢と恋の物語が始まる。
『BEAT&MOTON』1 話・2 話ネーム
他の方と比べて明らかに⼀つ頭の抜けた漫画の実⼒だったと思います。
主人公の感情を追っているだけで物語が進んでいくのでストレスなく簡単に読めました。 女性のキャラクターも非常に魅力的で僕個人では好みでした。
人物に寄り添った作劇、画面表現に才能を感じました。各キャラの心理描写に無理がなく、読む上で躓きがない、というのは重要な武器だと感じます。アニメ制作におけるディティールもしっかりあって、世界全体に説得力があります。
様々な個性が炸裂した最終課題でしたが、藤田氏の作家性は特に磨きがかかったのではないでしょうか。超ネガティブな藤田氏と林氏の異色コンビに脱帽です。優勝作品には、魅⼒的なキャラクターたちの感情が生々しく描かれており、彼らの掛け合いの面白さには唸るものがあります。この先どんな物語が展開するのか、純粋に楽しみにできる作品です。Netflixでのアニメ化を通じ、日本の新たな才能を世界に配信できることを光栄に思います。
藤田直樹氏の『BEAT&MOTION』はキャラの感情を描く力、読者をストーリーに巻き込むネーム力を高く評価し、優勝作品としました。クリエイターを題材にしている部分も現代性があり、彼らの悩みや葛藤を描くことになるであろう連載作品としても期待しています。 「MILLION TAG」については、藤田氏を始めとする新人作家さんたちが予想以上に成長したと感じています。いずれの作家さんも将来が楽しみです。
正直なところ優勝して嬉しいという気持ちより、これからが大変になるなという気持ちの方が強いですが、目の前の仕事を期⽇通りにやっていくことが僕の最優先の目標だと思っています。「MILLION TAG」を通じて、林さんは僕にとって身近な存在になったので、⼀緒に頑張って行きたいと思っています。
期限付きの課題が設定されていることで、通常より短期間で沢山のネームを書いた結果、藤田さんはこの期間を通じてネームを描くスピードが最も成長したポイントだと思います。今後は「MILLION TAG」で優勝したのだから、堂々と何らかでMILLIONを達成しましたと言える結末を⼀緒に目指しましょう!任せてくださいね!