最後に、お化け屋敷にHEOS 1を使用する際に注意しておきたいポイントを挙げよう。
1つは、Wi-Fi経由でAWAの音楽をストリーミング再生する場合、アプリ上での再生開始の操作から数秒〜10秒弱程度の待ち時間が発生すること。この待ち時間のせいで、お化け屋敷の中に入った人の移動に合わせて、脅かしポイントのちょうどいいところで楽曲再生をスタートさせようとしてもタイミングがずれてしまう。
なので、4台全てのHEOS 1は、AWAの楽曲を最初から常に再生状態にしておく。そのうえで単曲リピート再生に設定し、ボリュームをオフに。こうしておけば、脅かしポイント付近へ人が来たところでHEOS 1の個別のボリュームを上げることで、タイミング良く音を鳴らすことができる(確率が高まる)だろう。ボリューム操作自体は即座にHEOS 1に反映されるからだ。
ただ、4台のHEOS 1を1台のスマートフォンでコントロールするのは、人の移動速度にもよるけれど慌ただしくなってしまうのは確か。1台目のHEOS 1の音量を上げて、下げて、次のHEOS 1の音量を上げて、下げて……という繰り返しでは、何度も画面遷移を繰り返す必要があってなかなか大変だ。
もちろんこんな用途を想定しているはずもないのだが、もし自宅や学校祭でお化け屋敷をつくる時にHEOS 1を活用しようと考えるなら、1人が操作するのは2台程度までにしておく方が対応しやすい。HEOS 1がお化け屋敷としての完成度を高め、怖く面白くするのに一役買うのは間違いないが、制作も運用も特に楽になるわけではないので、そこにも注意が必要である。