記者1:過去数年で3つのデザインを見てきましたが、5年で人を月へ送ろうとしていますよね。これは最終決断でしょうか? もしくは来年にまたテストがあるのでしょうか? 2023年に完成するテストをどうやってプランしているか、教えていただけたりはしないでしょうか? 月の無人飛行など教えていただければと思います。
イーロン:デザインのプロセスやSpaceXについてはお見せしたので、バックグラウンドは知っていただけたと思いますが、BFRの大きな決断に関しては最終的なものだと言えます。
問題解決に関しては一つだけでなく、この前にもっとも悩んだのが、着地を分離させる部分です。もともと6つあったフラップで作動することにしました。美しさに関してはあまり好きではないのですが、3つの足のうち2つが作動して、大きな動く羽のようなものです。
他の部分にも関係していて、より良くなるかもしれないのですが、連結する足と作動ウィングの関係で技術的にややリスキーです。全体的な正しい判断だと思います。美しいと思います。タンタンロケットのデザインも好きですし。
世界を横断するフライトに関しては、テストフライトはたくさんあると思います。来年も考えています。その出来不出来によって、2022年に高速フライトも実施します。ブースターもテストします。
上手くいけば、2〜3年で軌道でのフライトができます。人を乗せる前にそういうテストをたくさんします。それで月に行くかどうかはわかりませんが、とにかく人を乗せる前にはやります。たぶん賢明な判断でしょうから(笑)。