アップルが開発中とウワサのMR(複合現実)ヘッドセットにつき、早ければ2022年に発売されるとの予想が報じられています。
今回の噂の発信源は、米Bloombergの記者でアップルの内部情報に詳しいMark Gurman氏です。Gurman氏はニュースレター「Power On」の最新号で、本製品は高速チップと高解像度ディスプレイが搭載されて「ARとVRの両方の機能を備える」としつつ、アップルが目指しているのは「高品質なVRゲームも扱えるMR(複合現実)体験 」だと述べています。
それと合わせてGuran氏は「何年か先には、真のAR専用ヘッドセットが登場する」とも付け加えています。すなわちVR/ARヘッドセットは通過地点にすぎず、より高性能で日常的に装着できるAR製品が控えていると示唆している模様です。こうしたビジョンは、ティム・クックCEOが数年前から語っているAR市場への大きな期待とも符合していると思われます。
以前からGurman氏は、アップル製AR/VRヘッドセットに関する噂を伝えています、今年初めにも「既存のVR製品よりもはるかに高解像度のディスプレイ」や「M1チップさえ凌駕する先進的なチップ」を搭載してMac Pro的に高価な製品になると述べていたほか、4月には「今後数か月のうちに」MRヘッドセットが発表されるとの見通しを語っていました。
アップルが近いうちに最初のAR/VRヘッドセット製品を出すとの予想は、複数のメディアやアナリストが一致しているところです。が、その製品がMac Pro的な高級品なのか、それとも普及を狙った製品なのかは見解が分かれています。たとえば有料ニュースメディアThe Informationは、かつて2台の8K画面を積んで30万円超えになると報じながらも、最近ではiPhoneと接続して一緒に持ち歩くアクセサリー製品という観測を伝えていました。
BloombergはクックCEOが退任するまでに「もう一つの主要な新製品カテゴリー」を送り出したいと望んでおり、それはメガネ型のARデバイスだと推測していました。またアップルはまずARヘッドセット、次にARメガネを投入するとの予想もあり、多様な製品を投入して少しずつAR市場を広げていく戦略かもしれません。
Source:Bloomberg
via:9to5Mac