九州防衛局長が9日、鹿児島県鹿屋市役所を訪れ、海上自衛隊鹿屋航空基地に配備が検討されているアメリカ軍の無人偵察機について、早ければ2月21日から現地調査を行うと説明しました。
9日は、九州防衛局の伊藤哲也局長が鹿屋市の中西茂市長と初めて面会し鹿屋航空基地に配備が検討されている、無人偵察機MQ9について説明を行いました。
鹿屋市・中西茂市長「日本にはいっぱい自衛隊基地も米軍基地もあるのになぜ鹿屋なのか。市民も疑問に思っている」
九州防衛局・伊藤哲也局長「地理的な話。米軍との連携の必要性、重要性。鹿屋航空基地が今のところ初期的な評価では最適」
九州防衛局によりますと、鹿屋航空基地の他に周辺の宿泊施設、飲食店、医療体制などについて現地調査を行い、日米の関係者30人から40人が鹿屋市を訪れる予定です。
調査は、早ければ、2月21日から始まり、複数回行われる予定です。
鹿屋市・中西茂市長「鹿屋にあるのは元々自衛隊基地なので、地理的優位性だけですべてのものを解決するのはちょっと乱暴かなと。多くの市民が納得するような説明を最後まで努力してもらう、そこに尽きる」
九州防衛局・伊藤哲也局長「配備が決まったわけではないがしっかりと調査をして市に説明し、住民にも丁寧に対応していきたい」
MQ9の配備は、東シナ海を中心に活動を活発化させている中国軍の監視が目的で、7~8機程度が置かれ、100人を超えるアメリカ兵の駐留が見込まれています。