２０１９年に特別公開した金井沢碑＝高崎市で（同市教委提供）
高崎市の古代石碑群「上野三碑」が国連教育科学文化機関（ユネスコ）の「世界の記憶」に登録されてから四周年を記念し、市教育委員会は三十一日、三碑を二年ぶりに特別公開する。十一月までに、三碑に関する講演会、「上野三碑かるた」の体験会や原画展などのイベントも予定している。（安永陽祐） 上野三碑は飛鳥・奈良時代に建立された山上碑、多胡碑、金井沢碑の総称。二〇一七年十月三十一日に世界の記憶に登録された。三碑は普段は覆屋のガラス越しにしか見学できないが、登録を記念して毎年十月ごろ、扉を開けて直接見学できるようにしている。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で公開しなかった。 今回の特別公開は午前九時〜午後三時。碑の保護のため覆屋内には入れないが、当日はボランティアが解説する。上信電鉄吉井駅を起点に三碑を無料で回る「上野三碑めぐりバス」を約二十分間隔に増便する。事前申し込みが必要で午前、午後とも各先着二百人。 講演会「上野三碑と多胡郡正倉跡」は三十日午後一時半〜二時半、市内の吉井文化会館で開く。正倉跡の発掘に携わった市教委担当者が三碑と正倉跡について解説する。事前申し込みが必要で先着百人。 「上野三碑かるた体験会」は十一月三日午前九時半から、市内の多胡碑記念館で開催する。三十分ごとに各一組（二〜八人）でかるたを楽しむ。事前申し込みが必要で先着十二組。 「上野三碑かるた原画展」は十月二十八日〜十一月二十八日、同館で開く。絵札の原画四十四枚などを展示する。事前申し込み不要。全て無料で、申し込みは今月八日から市教委文化財保護課で受け付ける。 問い合わせは市教委文化財保護課＝電０２７（３２１）１２９２＝へ。関連キーワード
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