富士フイルム「instax SQUARE SQ10」で遊んでみた。
要するに、スクエアフォーマットのインスタントフィルムを使う“デジタルチェキ”である。デジカメというより“デジタルチェキ”。
一応、microSDカードに画像の保存はするけど、本質的には「インスタントカメラ」だと思おう。
実は、富士フイルムがデジカメとインスタントカメラを合体させたのはこれが初めてじゃない。
1999年の「FinePix PR21」、通称「Princam」というインスタントフィルムを内包してその場でプリントできるカメラを出したのである。
一見、大きさはあまり変わらないが、今回のSQ10の方が薄くて軽くてデザインもポップ。価格もSQ10の方がずっと安い。
でも本質的な違いは、1999年はFinePixだった……つまりデジカメにインスタントフィルムプリント機能がついた製品だったのに対し、今回のSQ10はinstax……つまりチェキと同じインスタントカメラの1つなのである。
あとから気に入ったものだけをプリントできる、同じ写真を何枚もプリントできる、エフェクトをかけたり明るさを補正したプリントできる、というためにデジタル化した製品なのだ。
画像を記録できるのは副産物のようなものなのである。そう考えるとすごく分かりやすい。