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文:スズタク 2021年12月9日にDMM GAMESから発売される、Nintendo Switch/プレイステーション4/DMM GAME PLAYER用ソフト『Youtubers Life 2 -ユーチューバーになろう-』。そのプレイレビューを掲載しよう。【この記事の画像をもっと見る】 本作は、UPLAY Onlineが開発した『Youtubers Life』の続編。ゲーム内で動画や写真を投稿し、Youtuber(ユーチューバー)として生活していくライフシミュレーションだ。この記事では、本作のNintendo Switch版をプレイしたレビューをお届けしていく。New Tube Cityで第二の人生をスタート! いまや全世界から認知され、小学生の“なりたい職業ランキング”でもつねに上位に入るYoutuber。筆者はYoutubeを利用することはあれど、動画投稿やライブ配信などをしたことはまったくなかったので、Youtuber体験ができる本作にワクワクしながら飛び込んでいった。父さん母さん。僕、Youtuberになるよ。 ゲームを始めると、プレイヤーはザビエルというイケてるおじさまから可能性を見出され、最高のYoutuberたちが住む街“New Tube City”への招待状を渡される。なお、ひねくれ者の筆者が初プレイ時に招待状の受け取りを拒否してみたところ、即座にスタッフロールが流れてタイトル画面に戻されてしまった。 開始1分でゲームクリアーしてしまったような気分だが、このままではレビューも何もあったものではないのでおとなしく再プレイ。ザビエルの提案を受け入れ、New Tube Cityで第二の人生をスタートさせる。父さん母さん。僕、今度こそYoutuberになるよ。 New Tube Cityには中心街、住宅地区、港の3つの区域があり、まずはどこに住居を構えるかを選択。その後にプレイヤーのアバターを作成したら、いよいよYoutuberライフの幕開けだ。 本作のようなライフシミュレーションは自由度が高いぶん、いざ始めると「何からやればいいかわからない!」と迷う人も多いだろう。だが、本作にはナビゲーターのドローンが登場し、プレイヤーの相棒となって支えてくれる。ゲームの進めかたに関しては、このドローンの助言に従っていれば問題ない。 ザビエルもプレイヤーにちょくちょく連絡をくれ、つぎに進むべき道を示してくれる。序盤から自分の好きなように暮らすのもありだが、まずはドローンとザビエルの導きに従いながらプレイするのがオススメだ。 New Tube Cityでの生活は朝8時から始まり、最大で翌日4時まで行動可能。活動中はリアルタイムで時間が流れていき、現在の日時がイベント開始日や施設の営業時間に関係してくる。プレイしていると思ったより時間経過の間隔が早かった(約7秒でゲーム内の15分が経過した)ので、行動中はつねに時刻に気を配ったほうがいい。 夜になったら自宅のベッドで寝て、エネルギーを回復させて翌日を迎えるのがセオリーだが、実際は午前4時まで起きていられる。一度試しに限界まで起きてみると、4時を迎えた瞬間に路上でぶっ倒れ、ドローンに叱られる事態に。しかもこの場合、持ち物を他人に盗まれる危険もあったとドローンから伝えられ、ゲームでも睡眠の重要性を教えられてしまった……。動画投稿にハマる人の気持ちがわかる Youtuberたるもの本業はやはり動画投稿! 本作では、作成した動画を“New Tube”に投稿することで再生回数や評価を獲得できる。よりいい動画を投稿して再生回数を伸ばし、Youtuberとしての知名度を上げていくのがゲームの大きな目的だ。 動画投稿は“撮影”と“編集”の2パートで行われ、まずは元となる動画の撮影が必要。動画撮影といっても難しいことはなく、流れに沿ってリアクションを複数回提示するだけでOKだ。たとえば、「動画をスタートするために、(どうする?)」という問いに対し、“照れながら挨拶”または“元気いっぱい登場”のどちらかのリアクションを選んでいく……といった形式である。 問いに対して選択できるリアクションの種類は最初は少ないが、ゲームを進めれば徐々に増やすことができる。リアクションごとに得られる評価が異なるので、いい動画を撮影するにはリアクションを豊富にそろえることが大事だろう。 動画を撮影したら、今度はパソコンで編集。撮影時にリアクションをとった回数だけクリップが作成されているので、各クリップを並べて一本の動画にまとめれば完成だ。パソコンをアップグレードすれば、クリップにさまざまな加工を施してよりポイントの高い動画に仕上げることもできる。 ゲーム内の説明が最低限に留まっているため、撮影と編集のシステムを把握するのが少々やっかいだが、こればかりは何度もトライして覚えるしかない。とくに編集のほうは、エディタ機能の拡充具合に比例しておもしろ味が増していくので、最初は地味な作業に思えるかもしれないがドンドン楽しくなっていくはずだ。 動画編集まで終えたら、あとは投稿するのみ。動画を公開すると即座に高(低)評価の数や再生回数が表示され、それに応じてコインやチャンネル登録者数が増えていく。 自分が苦労して投稿した動画に高評価がついたり、再生回数が大きく伸びたりした瞬間を見ると、ゲームだとわかっていてもやはりニヤニヤしてしまう。現実の視聴者とゲーム内のプログラムという違いこそあれ、特定のターゲットに向けてよりよい動画を作ろうとする情熱は同じであり、本作をプレイしているときの筆者はまさに“Youtuber”だった。 好きなように動画を作り、見た人からダイレクトな反応が得られ、お金までもらえる。動画投稿にハマる人の気持ちが、少しわかったかもしれない。トレンドを追う者がYoutuber界を制す! 動画投稿をして人気を上げるうえで重要なのが“トレンド”のシステム。どんな動画を作って投稿するのもプレイヤーの自由だが、トレンドを無視しまくった動画を上げても再生回数は雀の涙。それだと収益も増えず生活は苦しいまま……という生々しい事態になりかねない。 一日の始まりには、街で話題になっているトピックがトレンドとして表示されるので、それらのトレンドを含むコンテンツを投稿すると効率よく注目度を上げられる。 幅広いトピックに対応するには街のどこに何があるか把握する必要があるので、人気Youtuberになろうと思ったら自然とNew Tube Cityをくまなくめぐることになる。つねにトップトレンドにアンテナを張り巡らせ、足を使って泥臭く情報を集めた者がNew Tube Cityの頂点に立てるわけだ! ちなみに、作中には多数のゲームソフトやコンソールが登場し、これらはトレンドに挙がりやすいので目にする機会も多くなる。どのソフトもコンソールもあくまで架空のものなのだが、よく見ると現実世界で見覚えのある名称のような……。これ以上の追及は危険な気がするので、気になる人はぜひ自分の目で確かめてほしい。好きなことで、生きていく Youtuberライフを体験できる本作だが、その暮らしかたは何も動画投稿だけじゃない。ゲームを少し進めると“Instalife”という写真共有アプリが解放され、写真投稿も可能になる。写真は撮ったその場ですぐに投稿できるので、動画と比べて手間がかからないのがメリットだ(そのぶん、収益につながらないが)。 また、地域住民やほかの有名Youtuberとの交流、ファッションやハウジングなどの要素もあり、奥深いライフシミュレーションに仕上がっている。筆者がプレイした際は体験できなかったが、本作には結婚もあるらしく、New Tube Cityで夫婦生活を営むこともできるようだ。 やり込み度満点の“コレクション”もあり、これのコンプリートを目指すだけでもたっぷり楽しめるだろう。 本作で味わえるYoutuberライフはもちろん現実のそれではないが、動画投稿の苦労や喜び、誰かに注目される快感などはゲームを通じてたしかに伝わってくる。あくまでゲームなので、“好きなことで、生きていく”をマジで実践しても問題ないのも魅力。極端な話、収益がゼロでもご飯を食べなくても平気なのだから。 Youtuberの暮らしとライフシミュレーションの両面を堪能できる本作。Youtuberという存在がトップトレンドに並ぶこの時代にこそ、遊んでみてほしい作品だ。商品データYoutubers Life 2 - ユーチューバーになろう -発売日:2021年12月9日発売元:DMM GAMES開発元:UPLAY Online/Raiser Gamesプラットフォーム:Nintendo Switch、プレイステーション4、DMM GAME PLAYER価格:Nintendo Switch版、プレイステーション4版(パッケージ)4950円[税込]、DMM GAME PLAYER版3980円[税込]ジャンル:ライフシミュレーションCERO:B(12才以上対象)
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