パソコンやスマホを見る時間が多い現代人に増えていると言われるドライアイ 写真:AC
ティーイングエリアで打順を待っているときやカートに乗っているとき、目に「ヒヤッ」とした空気が当たるのを感じることってありますよね。しかし、「それは目が乾いているサインなので要注意です」というのは、元横浜F・マリノスチームトレーナーの田中和寿さんです。【写真】笑っちゃうくらいサングラスがキマってるフィル・ミケルソンのイケおじ画像を見る(6枚) 田中さんはゴルファーをはじめ多くのアスリートのボディーケアをしながら、それぞれの人がもつ視覚の誤差を修正する眼鏡を開発するなど、スポーツと視覚について長年研究しています。「乾燥した空気に長時間触れてドライアイが悪化すると、ゴルフのラウンド中まぶしくてしっかり目を開けられない、自分の打球を見失ってしまう、ラインを読みにくいといった現象が起きます。特に冬場は目が乾きやすいので、ゴルファーの方々は普段からしっかりと目のケアを行うことが大切です」(田中さん) ドライアイはその名称からわかる通り、涙の不足など目の乾きによって、目の表面に何らかの障害が生じることを言います。涙の量が減ったり、網膜に傷が付いてしまったりして表面がでこぼこになると、光が乱反射して眩しくなる現象が知られています。「眩しい、見えにくい。こういうとき、ゴルファーは無自覚のうちにボールをいつも以上にしっかり見よう、見ようと意識しがちです。そのため体も脳も緊張してしまい、無駄に筋肉の緊張が高まってしまうんですね」(田中さん) その結果、体に力が入りすぎ、いつものプレーができなくなってしまうと言います。このところ注目されている自律神経への影響も大きいことが分かっています。「涙は、副交感神経が働いてリラックスすることによって供給されています。ところが、そのバランスが崩れて交感神経が優位になってしまうと涙は少なくなり、ドライアイの原因になってしまうのです。ゴルフのスイングリズムも乱れます」(田中さん) ゴルファーにとってドライアイは大敵なのです。ドライアイを防ぎ、視界良好な状態でゴルフを楽しむにはどんなことに気をつけたら良いのでしょうか。田中さんは4つのポイントを教えてくれました。