熊本日日新聞 | 2022年03月17日 21:29
熊本商工会議所と熊本市中心商店街等連合協議会、NTT西日本熊本支店は19日から、熊本市中心商店街や熊本城で先端技術を活用した映像イベント「マチナカxR(エックスアール)ミュージアム」を始める。街中を泳ぎ回るクジラやくまモンのデジタル映像を各所に登場させ、にぎわい創出につなげる狙い。
xRは、MR(複合現実)やVR(仮想現実)など先端技術の総称。同日開幕する全国都市緑化フェア(くまもと花博)に合わせて5月22日まで展開する。
上通、下通、新市街の各アーケードなど計8カ所にQRコードを配置。専用アプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレット端末でコードを読み込み通りにかざすと、一帯を泳ぐ魚の群れや、パレードするくまモンの映像が現れる。土日祝日には、装着するだけで見られる専用グラスも貸し出す。
花畑広場では、熊本高と白川小の児童生徒が制作した絵画やアート作品、二の丸広場では、熊本城をバックに「096k(オクロック)熊本歌劇団」のメンバーが歌って踊る映像を用意。商品券などが当たるスタンプラリーもある。
3者は期間中の人流データなどを検証し、中心市街地の活性化や消費喚起を図る新事業も検討する。同協議会の猪毛尾(いけお)彰宏会長は「これを契機に街なかににぎわいが戻り、新技術を活用した取り組みが進むことを期待したい」と話している。(原大祐)
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