最高の制作環境は仮想現実の中に。
DTMerや音楽に携わる人であれば、自分用に最適化された音楽スタジオが欲しいと聖杯に願ったこともあるでしょう。その願望、仮想現実で実現するかもしれません。いや、既にしています。
「SoundStage」はHTC Viveに対応したVRアプリケーション。VR内でキーボードやスピーカー、シンセサイザーなどの音響機材を自由に配置することができ、いわば仮想的なマイスタジオを構築することができるのです。
映像はSoundStage VRが公開しているPVより。実際にこのアプリを使った音楽制作の様子も公開されています。
こちらはGeorge IsaacsとJoshDubが公開している実際の音楽制作の様子。
まずはツールパレット的なものからスピーカーやキーボードを選択して空間上に配置し、それらをケーブルで繋いでいきます。サンプラーは音源をカセットのように入れ替えられるようですが、なんともアナログな仕掛けで好き。
しかしこれ、現実から解き放たれることでやってみたいアイディアがいくつもあります。キーボードをバカみたいな数つないで音色を変えてシンクさせたり、スピーカーを複数配置して不思議なステレオ感を作ったり、テリー・ボジオみたいな要塞ドラムセットを作ったり。もう物理的な限界とはオサラバ! ビバ、VR!
似たようなものに、Googleが制作した「Tilt Brush」というVR空間お絵描きソフトがありますが、あの切り口を音楽制作にもってきたという感じしょうか。とはいえ楽器の場合は弾いた感や運指なども無視できないので、そういった属性を求めないジャンルとの親和性こそ高そうです。VR産EDMとかいかにもって感じ。
「SoundStage」はSteamから980円で早期アクセス可能となっています。多数の機材やプラグインを揃えるか、VRゴーグルを一つゲットするか。そういった悩みが、今後出てこないとも限らない?
source: The Verge, YouTube1, 2, 3, 4, Steam
(ヤマダユウス型)