撮影した写真のデータをメールで送ったりクラウド経由で共有するのもいいけれど、その場で印刷してプレゼントすれば、うれしいサプライズとなり盛り上がることでしょう。
手軽にスマホの写真をプリントするなら、スマホプリンターと呼ばれるアイテムが便利です。ほとんどの製品は、フットプリントが写真L版と同程度の手のひらサイズ。どこにでも、手軽に持ち運ぶことができます。
スマホプリンター(Amazon)
スマホプリンターを選ぶ際に気をつけたいポイントは、印刷方式、印刷速度、用紙の入手しやすさなどです。
ひとくちにスマホプリンターといっても、大まかに分けると露光式、昇華型熱転写方式、感熱式などの印刷方式があります。どの方法を採用しているかによって、印刷時間やボディのサイズに違いが出てきます。
例えば、チェキやポラロイドなど、インスタントカメラで採用されていた露光式であれば、用紙がプリンターから出てくる時間はかなり短くなります。また、昇華型熱転写方式では、インクリボンを使うため、どうしてもボディサイズは大きくなりがち。また、感熱式と同様、印刷に時間がかかる、熱を使うので一度の充電でプリントできる枚数が少ないといったデメリットもあります。
そのようなポイントを踏まえ、おすすめの5製品を紹介します。
Canon iNSPiC PV-123
熱を加えて発色させるZink用紙を採用し手軽に印刷可能
Canon iNSPiC PV-123は、手のひらサイズの感熱式スマホプリンターです。本体サイズは幅118×奥行き82×高さ19mmとコンパクト。1枚を印刷するのにかかる時間は約50秒で、1度のフル充電で約20枚を印刷できます。
印刷用紙は裏面剥離式(シールタイプ)で、ZINKの“Zero Ink Technology”を採用したZink用紙。Zink用紙には、溶ける温度の異なるシアン、マゼンタ、イエローの結晶が組み込まれています。結晶の状態では無色ですが、熱を加えて結晶を溶かすことにより発色。インクを使わず印刷できるというわけです。
専用アプリでは写真フォルダーにある写真をそのまま印刷する以外にも、コラージュ、デコレーション、フィルター加工、テキスト追加などが可能。その場でリピート印刷できますが、作成した作品を保存する機能もあるので、後から同じものを複製することも可能です。
Amazonでの販売価格は約1万4000円です。
Canon iNSPiC PV-123(Amazon)
Xiaomi Mi ポータブル フォトプリンター
動画や音声を写真にくっつけて保存できる!
Xiaomi Mi ポータブル フォトプリンターは、写真に動画や音声を合わせられる(!)スマホプリンターです。印刷方式はZink用紙を使った感熱式。シールタイプなので活用の幅が広がります。
印刷時に、アプリで最長15秒の動画を選ぶか、最長60秒の音声を録音することで、印刷した写真がARマーカーになり、その写真にアプリのカメラをかざすことで、動画または音声が再生されます。写真だけでは収まりきれない思い出を残すのに最適でしょう。
マルチペアリングが可能で、最大で3台のスマホと接続できるので、さらに場が盛り上がります。印刷にかかる時間は1枚約45秒。フル充電で最大約20枚を印刷可能です。専用アプリではARビデオ印刷、ARオーディオフォトのほか、コラージュ、フィルタ加工などを行なえます。
Amazonでの販売価格は約7500円です。
Xiaomi Mi ポータブル フォトプリンター(Amazon)
Kodak Mini 2レトロ スマホプリンター
Kodakイエローの本体色が目立ってカッコイイ!
Kodak Mini 2レトロ スマホプリンターで印刷した写真は「100年保存」が可能。その秘訣は印刷後にラミネート加工されるからです。
印刷方式はインクリボンを使った昇華型熱転写方式で、用紙は写真用紙とシールタイプの2種類が用意されています。特にシールタイプは、20枚980円とお手頃価格。どんどん印刷したいと思わせてくれるコスパの良さです。
専用アプリでは、ビューティー加工、変顔化、デコレーション、フレーム作成、コラージュなどさまざまに加工して楽しめます。サイズは幅133.7×奥行き79.5×高さ26.2mm、重さは245gと、少し重め。1枚を印刷するのにかかる時間は約60秒。フル充電で約20枚まで印刷できます。
本体色はKodakイエローのほか、ブラックとホワイトのカラバリあり。Amazonでの販売価格は約1万4000円です。
Kodak Mini 2レトロ スマホプリンター(Amazon)
FUJIFILM instax mini Link
おなじみのチェキ用紙を使用。写真活用をフルに楽しめる
FUJIFILM instax mini Linkは、専用アプリを介して接続したスマホカメラのズームイン・アウト、シャッターのリモコン操作もできる「instax Camera」モードを搭載したチェキスマホプリンターです。
使う用紙はinstax mini用のチェキフィルム。同サイズであればディズニーやサンリオなどのキャラクターフレームを使ったものも使えるため、用紙選びも楽しめる機種だといえるでしょう。とはいえ、露光式なので、カートリッジ内の用紙を使い切る前に蓋を開けないようにするなど、取り扱いには注意が必要です。
専用アプリでは、通常の印刷のほか、動画から決定的瞬間を切り出したVideo Printや紙に書いた文字との合成、最大4人で持ち寄ったスマホから1枚の写真を作るSurprise Mode、デザインフレームなど、写真活用を最大限に楽しむことができます。
直前に印刷した写真は、本体を逆さにして印刷ボタンを押すことで再印刷可能。1枚を印刷するのにかかる時間は約12秒と高速なうえ、フル充電時の印刷可能枚数は100枚となっています。
カラーはダークデニム、ダスキーピンク、アッシュホワイト、アッシュホワイト(レッド&ブルー)。Amazonでの販売価格は約1万3000円です。
FUJIFILM instax mini Link(Amazon)
Polaroid Hi・Print 2×3 Pocket Photo Printer
インスタントカメラ老舗のスマホプリンター
Polaroid Hi・Print 2×3 Pocket Photo Printerは、昇華型熱転写方式を採用したスマホ用プリンターです。サイズは幅149.8×奥行き79.5×高さ26.9mm。インクリボン一体型カートリッジを使うため、少し高さのあるサイズに仕上がっています。
印刷にかかる時間は明記されていませんが、Kodak Mini 2レトロ スマホプリンターと同じ4PASS方式を採用しているので、60秒前後だろうと推測できます。用紙は10枚ごとのカートリッジになっており、シールタイプ。なお、フル充電で印刷できる枚数は約20枚となっています。
専用アプリではアートフィルター、テキストやステッカーの追加といった加工が可能。インスタントカメラ老舗のPolaroidらしい作品が完成しそうです。Amazonでの販売価格は約1万3400円です。
Polaroid Hi・Print 2×3 Pocket Photo Printer(Amazon)
記事中の製品はEngadget日本版チームが推奨しているものです。販売情報は記事執筆時点のもので、価格や在庫状況は常に変化しています。
スマホプリンター(Amazon)