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写真:Impress Watch
NTTドコモは、同社の災害対策に関する取り組みについての紹介動画をYouTubeにて公開した。 動画では、ドコモが定める「災害対策3原則」における取り組みや、災害対策で用いられる施設や設備、災害を想定した訓練について紹介されている。■ ドコモの災害対策 ドコモは「災害対策3原則」を掲げるとともに、災害発生時の災害対策本部の設置や、各部署や関連機関との継続的な連携により、災害時における通信の確保に取り組んでいる。□災害対策3原則:システムとしての信頼性向上 ドコモでは通信ネットワークの確保のため、耐震・水防対策の強化や、基地局の無停電化・バッテリーによる24時間以上の稼働の実現といった取り組みがなされている。 また、広域災害や人口密集地の通信を確保するため、通常の基地局とは別に「大ゾーン基地局」を全国106カ所に設置している。 さらに、通信設備の二重化・分散設置、伝送路の多ルート化対策などによってシステムの信頼性向上を図っている。□災害対策3原則:重要通信の確保 またドコモでは、災害時にユーザーの通信を最大限確保するため、110番・119番などの重要通信を優先しつつ、音声通話とパケット通信を個別に制御するなどのネットワークコントロールが実施される。□災害対策3原則:通信サービスの早期復旧 そして、通信設備が被害を受けた際は、移動基地局車・電源車・可搬型基地局などの活用や、全国の社員を動員して通信サービスの早期復旧を図るという。□災害対策としての設備やサービス ドコモでは、災害発生時に通信異常が発生すると、ネットワークオペレーションセンターによる確認・遠隔措置による復旧がなされる。 復旧が困難な場合には、被災した現場にてドローンや多様な発電機、移動電源車、移動基地局などにより復旧が図られる。 また、災害時の支援として、ドコモショップや避難所にて無料充電サービスの実施や公衆無線LANが開設される。 ほかにも、「災害用伝言板」「どこでも災害・避難情報」などの災害時サービスの提供や、行政機関への衛星携帯電話やスマートフォンの貸出などの支援が実施される。 そして、ドコモでは日ごろから災害を想定した訓練を実施しているほか、企業・団体と連携しながら自然災害への対応力を強化しているという。
ケータイ Watch,浅井 淳志