ストレージが、もう持たん。
以前からアナウンスされていたGoogleフォト無制限の終焉。2021年6月1日以降、「高画質」設定での容量無制限アップロードが終了します。そう、もうスマホの写真を無制限にじゃぶじゃぶ保存しておけるサービスは無くなってしまうのです。
では、6月以降。われわれ々人類はどうすればいいのか? スマホの写真をどう保管すればいいのか! いくつかの選択肢の中から、代表的なものを紹介していきますね。
Amazonのプライム会員向けのフォトストレージサービス「Amazonフォト」は、無制限で写真をアップロードできます。こちらに移行するのは手のひとつ。
メリットとしては、Googleフォトの「高画質」プランのように、画像の劣化もなくRAWも保存できる点。すでにプライム会員になっていれば、追加料金なくすぐに利用を始められるのも便利なポイントですね。スマホからのアップロード・ダウンロードにも対応しています。
デメリットとしては、プライム会員は月額500円(または年額4900円)のコストがかかるところ。また、動画保存はAmazonのストレージ容量(追加料金を払わない場合は5GB)を消費してしまうので、無制限ではありません。このあたりは要注意。
まぁ、お急ぎ便が使えたり、プライムデーで先行セール品をポチれたり、Primeビデオが見られたりと、Amazonプライムにはさまざまなメリットがあるので、トータルで見ると幸福度の高い選択肢かと!
オンライン? クラウド? 向こうの都合で突然終わるかもしれないオンラインサービスなんてだめ。自宅の物理的なハードディスクで自己防衛。そうです、ネットワーク型HDD、すなわちNASです。現在、個人用のNASのボリュームゾーンは4TB〜8TBくらいかな。
メリットはクラウド系のストレージと比べると、圧倒的に大容量なところ。
僕、1年で200GBくらいはスマホに写真や動画が溜まっていくんですけど、4TBのNASを導入すれば、この先10年くらいはストレージ不足に悩まなくてよくなりそう。スマホからのアップデート・ダウンロードも可能ですし(製品にもよりますけどね)、NASによっては外出先からのアクセスもOKなので、自宅にGoogleフォトライクなフォトサーバーが構築できます。
デメリットは初期導入のコストがやや高めなのと、ネットワーク機器なので若干の知識が必要なところ。また、HDDが物理的に壊れちゃったらアウトなのも注意ですね。RAID 1のミラーリング対応モデルを選んでおくと安心できます。
50,227円
27,800円
定番どころだとこのあたりでしょうか。各社、NASに対応したスマートフォンアプリを用意しているので、Googleフォトライクな運用をしたいなら導入前にチェックしておきたいところ。
NASは現在、全体的に流通在庫僅少傾向にあるので、急いだ方がいいかもしれません。
もうあれこれ考えて、アプリやサービスを変えたり、環境整えたりするのが面倒くさい!という気持ちもわかります。安心してください。Google様に年額2500円からの年貢を払えば、引き続きGoogleフォトにじゃぶじゃぶと写真・動画をアップできます。
メリットとしては、これまでの使い勝手・体験を継続できるところ。なんだかんだでGoogleフォトの素晴らしいところって、AIによる自動解析。人物、料理、場所、乗り物、動物。なんでもすぐにGoogleのAIが見つけてくれる、インデックス性の凄まじさは、現状Googleでしか味わえない体験です。そこにコストを払う価値、あると思うんです。
デメリットとしては「無制限」ではないところ。プランは以下のようになっています。
・100GB…250円/月 or 2,500円/年
・200GB…380円/月 or 3,500円/年
・2TB…1300円/月 or 13,000円/年
100GBと言っても、Googleフォトの無料で使える(使えた)「高画質」設定だと画像は圧縮されます。100GBだとしてもスマホの容量と同じ比率で容量は使われませんし、まずは100GBプランで1年ほど様子を見るって感じもアリかと思います。
実は、この無制限ストレージ廃止の影響を受けない端末があります。Googleのスマートフォン「Pixel」シリーズです。
Pixel 3〜Pixel 5は、「高画質」設定でアップロードするかぎり、容量無制限でGoogleフォトを利用できます。裏技的な感じですね(初代PixelとPixel2は日本未発売)。
ただ、Pixel 6の噂が出始めてきた昨今で、現行のPixel 5を選ぶのって正直ちょっと微妙。今すぐスマホがぶっ壊れそうで…。という状況ならアリですが、わざわざGoogleフォトの無制限ストレージ狙いでこの手段を選ぶなら、200GBプランあたりに課金したほうが良いと思います。
もちろん、Pixel 6がGoogleフォトの無料サービス対象になる可能性もなきにしもあらず、ですが。
というわけで、いくつか選択肢を考えてみましたが、みなさんはどれを選びますか?
僕はとりあえずGoogleの100GBプランを契約して、なんでこれ撮ったんだろう…。という謎写真・謎動画を削除しつつ様子を伺ってみようと思っています。
訂正[2021/05/28]記事初出時、タイトルに「6月から無料じゃなくなります」と記述していましたが、より正しくは「6月から無制限じゃなくなります」です。謹んで訂正します。
Source: Google フォト