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子どもが「間違い」を怖がらなくなる声掛け
間違いがいけないことだと思っている
子どもが「間違い」を怖がらなくなる声掛け_トモ先生ならこう言わない!
先生:「丸つけをしましょう」子ども:(間違いは嫌だなぁ)■ 「丸つけをしましょう」に隠された意味 「丸つけをしましょう」は、僕も使っている言葉ですし、学校ではよく使われている言葉です。ですので、NGの言葉ではありませんが、僕は隠された意味があることを意識しています。「丸つけをしましょう」に隠された意味は次の2つ。・正解はいいもの・間違いはいけないものこの、「間違いはいけないもの」をしっかりと捉えておくことが大切です。■ 間違いはいけないこと? 子供たちに丸つけをしてもらいます。間違いを見つけたときの子どもはなんだか嫌な様子です。確かにそうですよね。だって、自分のできないところが明確になってしまうのですから。 しかし、子どもたちが思うように、間違いはいけないものなのでしょうか? いいえ、違うはずです。 間違いを見つけて改善するからこそ成長につながるはずです。ですので、「間違い=いけないもの」という子どもたちの認識を変えていく必要があります。
子どもが「間違い」を怖がらなくなる声掛け_トモ先生ならこう言う!
先生:「ラッキー探しをしましょう」子ども:「間違えたら成長のチャンス!」■ 「ラッキー探し」とは そこで僕が取り組んでいるのが「ラッキー探し」。これは、バツをつけるときに心の中で「ラッキー!」と言うものです。 丸だったら子どもたちは嬉しくて喜びますよね。同じように、バツのときでも喜びます。間違いを見つけたら、それは子ども自身の成長のチャンスだからです。 その価値観を子どもにしっかりと伝え、理解してもらうために、「間違い」=「ラッキー」という言葉に言い換えます。■ 間違いを見つけたらどうするの? 間違いを見つけたら次のように問題に取り組ませます。(1)答えを見て間違えた理由を考える(2)見ないでもう一度解く(3)できるまで繰り返す できないことをそのままにしておくのではなく、できるようにすることが成長につながります。ですので、「ラッキー探し」になるのです。子どもにとって間違いは嫌なものです。ですが、その価値観を理解してもらうことで、充実した学びにつながります。高橋朋彦2019年「実践!私の教育記録」(日本児童教育振興財団主催)特別賞受賞。著書に『ちょこっとスキル』シリーズ(共著,明治図書)『明日からできる速攻マンガ4年生の学級づくり』(日本標準)。「教育サークル スイッチオン」「バラスーシ研究会」「日本学級経営学会」などに所属。算数と学級経営を中心に学んでいる。*『月刊教員養成セミナー 2021年 12月号』「子どもに想いが伝わるちょこっとフレーズ」より現役小学校教師の高橋先生が、「こんなときにはこのフレーズが効く!」という子ども達への声のかけ方を、NG・OK例を交えてご紹介!読者のみなさんならどんな声かけをするか、自分なりの答えも是非考えてみてください!面接・場面指導対策にもなります!